カメラとマウントアダプター(その1)

デジタル一眼レフとミラーレス一眼レフ、マウントアダプターを説明します。

Sony E マウント用アダプター、左からNikonFマウント、PENTAX Kマウント、CanonFDマウント。

ミラーレス一眼カメラのおかげでOld レンズが流行っています。

じゃあ、先ずミラーレス一眼とデジタル一眼てどう違うの?自分のデジタル一眼レフはOldレンズ使えるの?という疑問があるのではと思います。
その疑問に出来るだけわかるように書きたいと思います。

(1)先ず、一眼レフって何?(フランジバックの説明)

1眼レフの構造

一眼レフとは、ファインダーを見たままの画角(構図)で撮影できるカメラのことを言います。

その為画像のレフレックスミラーが必要です、レフレックスミラーの”レフ”が一眼レフの”レフ”で、レフレックスミラーが無いのが、”ミラーレス”です。

1眼レフカメラのシャッターを押すとレフレックスミラーが上に上がり、レフレックスミラーの後ろのフイルムに感光して写真を撮影したので、当然レフレックスミラーの分、ボディに厚みがあります。(ミラーレスでないデジタル1眼レフカメラはミラーの後ろにフイルムではなくセンサーがあります)Nikonのフィルム一眼レフはレフレックスミラーとレフレックスミラーの画像をファインダーに送るペンタプリズムを大きくする事で明るくしてましたので、ファインダーは見易い反面、中の厚み(*フランジバック)が厚いという特徴があります。

1眼レフのボディ。中にレフレックスミラーが見えます。

*フランジバック
フランジバックとは、レンズのマウントからフイルム面(デジタル1眼レフの場合はセンサー面)までの距離のことを言います。各社長さが違います。

PENTAX Kのフランジバック(マウントからフイルム面までの距離)45.5mm

ここでは1眼レフフイルムカメラ、レンジファインダーカメラと1眼レフデジタルカメラのマウント1欄を表にします(ミラーレス以外)

マウント名フランジ
バック
マウント径制御方式センサー
(フイルムサイズ)
タイプ年代
CONTAX
N
48mm55mm電子制御(135フルサイズ)1眼レフ2000.9
CONTAX
G
29mm44mm電子制御(135フルサイズ)レンジファインダー1994.9
キャノン
EF
44mm54mm電子制御フルサイズ1眼レフ1987.3
ソニーA
(ミノルタα)
44.5mm50mm電子制御フルサイズ1眼レフ1985.2
PENTAX
K
45.5mm45mm(135フルサイズ)1眼レフ1975.6
OYNPUS
OM
46mm44.8mm(135フルサイズ)1眼レフ1973.5
ライカ
R
47.15mm49mm(135フルサイズ)1眼レフ1965.3
Canon
FD,FL
42mm47.9mm(135フルサイズ)1眼レフ1959.5
Nikon
F
46.5mm44mm(135フルサイズ)1眼レフ1959.6
ライカ
M
27.8mm43.9mm(135フルサイズ)レンジ
ファインダー
1955
ライカ
L
28.8mm39mm(135フルサイズ)レンジ
ファインダー
1930
コニカ
AR
40.5mm47mm(135フルサイズ)1眼レフ1965.12
ペトリ43.5mm43mm(135フルサイズ)1眼レフ1960.2
M42
スクリュー
45.5mm(135フルサイズ)1眼レフ1948
ミノルタ
SR、MC、MD
43.5mm45mm(135フルサイズ)1眼レフ1958.10
Nikon
S
31.95mm(135フルサイズ)レンジ
ファインダー
1948.3
CONTAX
(C/Y)
45.5mm50mm(135フルサイズ)1眼レフ1875.11
トプコン
UNI
49.04mm(135フルサイズ)1眼レフ1963.8

例えばニコンF(46.5mm)のボディにPENTAX K(45.5mm)のレンズを付けようとしたら、1mm違うのでマウントアダプターでは最長距離にピントが合いません。

所がミラーレス1眼ではこのフランジバックが短いので、アダプターを介して各社のフランジバックの寸法に合わせる事で様々なレンズを付ける事が出来るのです。

Sony Eマウントのフランジバック(マウントからセンサーまでの距離)18mm

(2)ミラーレス1眼のマウント1欄です。(ミラーレスカメラのフランジバック)

マウント名フランジバックマウント径制御方式**センサータイプファインダー年代*ピーキング機能
Canon
RF
20mm54mm電子制御フルサイズミラーレスEVF2018.9
Nikon
Z
16mm55mm電子制御フルサイズミラーレスEVF2018.8
Fuji
X
17.7mm43.5mm電子制御APS-CミラーレスEVF2012.2*○(機種による)
ライカ
L/T
20mm51.6mm電子制御フルサイズミラーレスEVF or
ファインダー
2014.5
Sony
E
18mm46mm電子制御フルサイズミラーレスEVF2010.6
マイクロフォーサーズ20mm40mm電子制御フォーサーズミラーレスEVF/
モニター
2008.10
Nikon
1
17mm36mm(概ね)電子制御1.0型ミラーレスEVF/
モニター
2011.10無し
PENTAX
Q
9.2mm29mm電子制御1/1.7型ミラーレスモニター2011.8無し
Canon
EF M
18mm47mm(概ね)電子制御APS-CミラーレスEVF/
モニター
2012.9

(3)**センサーとはデジタルカメラのレンズから入ってきた光を電気信号に変換する電子部品、イメージセンサー(撮像素子)と言います。(センサーサイズの違い)

センサーの大きさは大きい順から中判センサー→フルサイズ(135フイルム)センサー→APS-Cセンサー→フォーサーズセンサー→1.0型→1/1.7型となります。センサーの大きさで同じレンズのボケの量も焦点距離も変わります。その為センサーのサイズで使用するoldレンズの写り方はだいぶ異なります。センサーが大きければOldレンズのボケ量は増え、センサーが小さければOldレンズのボケ量は減ります。
レンズの焦点距離は135フイルムカメラのレンズが50mmなら135フルサイズは同じ。
APS-Cは約1.5倍の75mm換算、フォーサーズは2倍の100mm換算と変わります。

**奥に緑色で光るのがフルサイズ(135フイルムサイズ)のセンサーです。
イメージセンサーの違い

*ピーキングとは

ピーキングとはフォーカスピーキングの略で、フォーカスアシストピーキングとも言います。
MF(マニュアルフォーカス)でピントを合わせる時に、ピントの合った部分をEVFやモニターで強調し、ピントが合っている、合ってないを教える機能です。Oldレンズでの撮影で必要な機能です。

ピーキングでピントが合っている所を赤く示しています。

各ミラーレスボディと対応主要マウントアダプター一覧です。

レンズマウント→

カメラボディ↓
ライカMNikon FCanon FD(FL)CONTAX
(C/Y)
M42ミノルタSR/MC/MDオリンパスOMPEN
TAX K
*
Cマウント
エキザクタ**
Dマウント
Canon RF
Nikon
Z
Fuji
X
ライカ
L/T
Sony
E
マイクロフォーサーズ
Nikon
1
PENTAX Q
Canon
EF M

*Cマウントとは

16mmフイルムカメラ用のシネレンズマウントのことです。

**Dマウントとは

8mmフイルムカメラ用のシネレンズマウントのことです。

元のフイルムサイズが135フイルムサイズのレンズは

基本どのカメラボディでもマウントさえあればミラーレスでは使えます。

しかし逆に

16mmや8mmのフイルム用レンズや、110ポケットサイズのレンズはフルサイズでもAPS-Cサイズでもケラれる(四隅が映らない)場合もあります。そんな時はセンサーサイズの小さいカメラならケラれないというのもあります。
各社カメラレンズは出ていますが、最近のカメラレンズは動画撮影も考慮に入れていることもありますので、良く出来てるけどボケない。でも購入時デフォルトのレンズのが動画には向いていたりしますので、デフォルトのレンズは使わなくても取っておいて、Oldレンズでボケを楽しむなり、レンズ構成を考えてティストを変えるというのもアリだとは思います。

まとめ

(1)カメラにはフランジバックがあり、フランジバックの長さは各社異なる。

(2)デジタル一眼やフイルムカメラよりフランジバックの長さがミラーレスカメラは短いので、マウントアダプターを介して各社のレンズを付けることが出来る。

(3)ミラーレスカメラのセンサーサイズによってOldレンズのボケの量と、焦点距離は異なる。

次は上記マウントアダプターとは違うスマートアダプターと、フォーカルレデューサー(スピードブースター)、フォーカスリング付きアダプター等を説明します。
色々なマウントアダプター(その2)

参考リンク焦点工房

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